夏休み

今日は休日だが、いつもと同じくらいの時間に起きて、いつも行っている伊勢崎町の美容院へ。これまたいつも通り妻より先に仕上がって、妻が終わるまで馬車道ディスクユニオンで時間を潰す。がいつもと違ってカットだけだったらしく、割と早く連絡が来たため、ほとんど見て回れず、バーゲンコーナーにあったネッド・ドヒニーの『ハード・キャンディ』だけを買って店を出た。その時店内に流れていたメロウでファンキーな飛び切り夏らしくてカッコいいサウンドに後ろ髪を引かれつつ。
妻と合流し、土用の丑の日ということで、鰻を食べようと店を探すも、どこも店の前に行列が出来ている。仕方なく定食屋にでも行こうかとそのまま馬車道の通りを歩いていると、老舗っぽい洋風レストランの入り口に「うな重 限定20食」と書いてある。ひょっとしてもうないかもしれないが、入ってみるかと席につくと、メニューの中にうな重の写真が挟まっていた。店の雰囲気に全く合っていないので、少し心配したけれど、出てきた鰻は脂がのっていてぷりぷりしていて、かなり満足いく味だった。肝吸いもなかなか。当初の目標をかなりのレベルで達成できたことで、一気にテンションが上がってしまう。
真っ直ぐ引き返してもう一度ユニオンを訪ねた。妻はモール内の有隣堂に行った。やはりさっきかかっていたアルバムが気になり、レジで盤を確認すると、ジャケットだけ見覚えのあるババドゥというアーティストの作品だった。プロデュースはカラパナのカーク・フランクリン。ロコAORというテイストも当然あるが、それよりもっとソウル寄りでグルーヴィー。完全に捉えられた僕は、滅多にユニオンで新譜は買わないのだが、ビーチ・ボーイズ『ラヴ・ユー』、セロニアス・モンク『セロニアス・ヒムセルフ』、MJQ『フォンテッサ』(後者の二枚は例の小西さんのディスクガイドで取り上げられていた)と共にレジに持っていった。
その後、ババドゥ繋がりでもないのだが、近くのハワイアン・コーヒー・ショップで休憩。BAD ASSという店名がなかなかいかしている。それに中も狭いが雰囲気が良く、ここでもずっとモダン・ハワイアン・ミュージックが心地よく流れていた。そこでしばらく読書の時間。テレビブロス臨時増刊「みんなの忌野清志郎」のインタビュー・ページを読みつくす。そして写真を何度も眺めていた。竹中直人氏と撮った写真がとても好きだ。
その後地下鉄伊勢崎長者町駅前の細長い公園(名前を失念)のフリマをひやかし、京急日ノ出町駅まで歩き、上大岡へ帰った。スーパーで買い物し、また二十分強かけて歩いて家まで帰る途中、威勢の良い掛け声とともに御神輿が通っていた。近くで盆踊り大会もあるらしい。
大人には関係ないけれど、夏休みという響きは悪くない。

BABADU!

BABADU!