ベイビー ベイビー ベイビー

つい最近、妻が珍しく漫画を買って帰ってきた。
王様のブランチで紹介されていて、「この漫画を読め」という本のランキングで一位を獲った言う、東村アキコさんの「ママはテンパリスト」1・2巻である。
育児漫画、というジャンルがあるかどうかは知らないが、「うちの三姉妹」みたいなほんわかムードの可笑しくて心安らぐ漫画なのかと思ったら、さにあらず。
「育児ナメてました」というコピーそのままの、乳幼児との愛と格闘の毎日を赤裸々につづった、まさに生命力に溢れた凄い作品だ。
作者の東村アキコさんについては、名前さえも存じ上げなかったのだが(漫画音痴なので)、様々な画風を使い分ける、器用で技術が確かだと思った。また、言葉のセンスも優れていて、エッセイ漫画に必要な条件が備わっている人だ。他の漫画はひょっとしたらまた作風の違いがあるのかもしれないが、ともかくこの漫画は素晴らしい。普段あまり読まない僕が、これは一気に読破し、それからも度々読み返している。
これを読んでいると、一般的な幼児は皆同じように面白いのか、それとも作者の子供が特別なのか分からないが、ともかく読む前よりも俄然赤ちゃんへ、そして子育てへの興味が募る。
少子化のご時世、男性こそ読むべき漫画なのかもしれない。
ベイビーつながりで、真心ブラザーズの名曲「BABY BABY BABY」を収録した名盤を紹介。「サマーヌード」のリミックスも入っていて、ソウルフルでポップに弾けた、これぞ夏に聴くべき日本のアルバムだ。

I will Survive

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