まにあうかもしれない

突然ですが、問題です。
吉田拓郎とブッカーT&MGズの共通点とは何でしょう?
正解は、どちらも「馬」というタイトルの曲を発表していること。
吉田拓郎の「馬」は、72年作の名盤『元気です。』に収録された、小品と言っても良いような短い曲。レイドバック感はあるが、歌詞も演奏もファンキーでキレが良い。このアルバムには「高円寺」「リンゴ」といった黒くてソリッドな名曲があるが、僕の中では「馬」こそが白眉。
MGズはの方はその名も「ザ・ホース」で、『ブッカー・T・セット』に収録されたクリフ・ノーブルズのカバー。少し土っぽいファンキーR&Bナンバーで、絶妙ないなたさがたまらない。最初に聴いたときから大好きな曲だった。
仕事からの帰り道、i-podを聴いていると、「ザ・ホース」が流れ出した。これを聴くといつも反射的に吉田拓郎の「馬」を思い出すのだが、今日はそこで終わらなかった。この「ザ・ホース」をバックに吉田拓郎が歌ったら、意外に合うのでは、いや相当カッコイイのでは、と思ってしまったのだ。当然MGズに参加してもらうのもいいが、「青春の詩」でバックを務めたマックスと再び組むのもいい。拓郎の「馬」をよりタイトにファンキーにソウルフルにアレンジしたものも聴いてみたい。ブッカーTが来日する今がチャンスだ。一度『元気です。』を渡して聴いてもらえば良いのでは。
など妄想(more soul)を逞しくしながら家路を急ぐ。そこでふと拓郎さんが急に体調を崩しツアーをキャンセルしたことを思い出した。是非回復してまたステージに立ってほしい。そしてその時は「馬」をやってくれないものだろうか。

Booker T Set

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元気です

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