ジャンプ・トレイン

久しぶりに横浜まで出た。そごう八階の「山頭火」でとろ肉ラーメンを食べ(妻のつけ麺も半分くらいもらった)、その後一人ディスクユニオンへ。今日は中古品バーゲンの日で、3枚で10%、5枚以上で15%割引になる日だったが、一時間店内を見て回っても自分にとっての出物なし。仕方なく帰ろうと思ったところに目に入ったオムニバスCD『レディメイドバカラックを讃える』を少し思案した末購入。待ち合わせの五時まであと五分ほどだったため、急いでタワーレコードモアーズ店に向かい、ようやくスクービー・ドゥーの新譜『スパークル』を買った。特典のクリアファイルが彼ららしいユーモアが冴えた素晴らしい出来栄え。バウンスもしっかりともらって来て、ほぼ任務完了で上大岡に戻る。駅前のあおい書店に寄って本を物色。柳澤愼一氏の『スクラッチ・ノイズ』という文庫本が気になり、「枕」というタイトルの前書きを読むと文章がかなりスウィンギーで、さらに「永六輔も吃驚仰天」や「平成の宮武外骨が語りおろす」という帯のフレーズに胸をつかまれ、初耳の著者名だったが購入した。これが上半期最後の買い物になるだろうが、なかなかいいセレクトだったと自負している。
帰って早速スクービー新作を聴いた。感想は何度も聴きこんでから改めて書くけれど、とりあえずここ最近で最もキャッチーで爽やかなアルバムだと思う。どの作品も好きだけれど、やはりファンキー・メロウ・フェローの看板を掲げた彼らの本領を発揮したこういうアルバムが聴きたかった。曲はキャッチー、アレンジは奥深く、演奏は超タイトで、サビでグッと切ないメロディーが突き刺さる。ただ原点回帰しただけでなく、前作の硬質でフリーキーなニュー・ウェイヴ・ファンク路線を完全に消化したビート。初めて聴く人はこのアルバムから是非入って欲しい、スクービーの粋を集めた大傑作だ。

SPARKLE

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