ショック・ミー

六月病、というのがあるらしい。五月病が一ヶ月遅れで発症したことを言うのか、または六月病独自の症状があるのか、詳しいことはよく分からないのだが、言われてみればなんとなくやる気が出ない今日この頃。あれだけ憑りつかれたように通っていたディスクユニオンタワーレコードにも足が遠のきがちである。わが町上大岡には新譜のCDショップが一軒しかなく(新○堂)、そこにはスクービードゥーの新作など求めているCDが置いていないことも多いので、本当は横浜まで出て行きたいのだが、結局億劫さが勝ってしまうのだ。明日は休みだが、今のところ出かける予定はない。通販生活を始めてしまいそうである。
いくら六月病患者であっても、仕事には出かける。駅まで歩いて二十分くらいの道のりを、このジメジメと蒸し暑い中更に小雨まで降った不快指数満点の中とぼとぼと歩いて行くと、いつものツタヤのワゴンセールに久しぶりに魅かれるものが。キッスのベストとエルヴィス・コステロのワーナー時代のベスト、それとライムスターの『グレーゾーン』の3枚。他にネタンダーズの2枚組の傑作オリジナル・アルバム『ネタンダーズ』も事もあろうに100円で叩き売られていたので、救済しようと思ったが、ひとまずその三枚を計300円で購入する。キッスは1枚すら持っていなかったので嬉しい。1曲目の「デトロイト・モーター・シティー」のイントロのギターのフレーズから盛り上がってしまう。この1枚が梅雨の鬱陶しい毎日もぶっ飛ばしてくれるよう期待している。高校生の時に全然興味がなかった、それどころか少しバカにさえしていたキッスを今頃買い求めるようになるなんて、あの頃は思いもしなかった。人生分からないものだ。

グレイテスト・キッス?リマスター・グレイテスト・ヒッツ

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