ハピネス

松本人志さんのご結婚の話題で巷は持ちきり(と言うほどでもないか)だが、何故か妙に嬉しい。松本さんの大ファンであることが関係あるのだろうが、芸能人の結婚についてそこまで興味が持てない自分にとって、これは珍しいことである。自己分析しても仕方がないが、常人とはかけ離れた才能と感性を持った彼が、子供を作り結婚するという選択をしたことに、安心したのかもしれない。それは結婚している自分を肯定できたということではなく、結婚は幸福への道だという認識においては、きっと誰もが同じだと確認できたという意味である。結婚以外の生き方を選ぶ人も、一度経験して上手くいかなかった人も、多分誰もが結婚を軸に人生を見ているだろう。パートナーとともに歩いていく、ということに価値を見出すのは、理性ではなく本能なのではないだろうか。孤独を好む人間はいない。今の世の中は完全に孤独を促す方向に進んでいるけれど、幸せはその先には訪れないと言うことは皆が知っている。松本さんの話からそんなことを考えてしまったのだ。
サティマ・ビー・ベンジャミンの『デディケーションズ』を聴いた。女性の持つ包容力と繊細さ、そして男なら誰もが憧憬するあの神秘的な穏やかさ。体の隅々にすっと養分が染み込んでいくようだ。

Dedications

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