ウィー・アー・ア・ウィナー

エスクァイアズの編集盤『ゲット・オン・アップ・アンド・ゲット・アウェイ・ウィズ・ジ・エスクァイアズ』を聴いていた。やはりこのグループの楽曲はどれも素晴らしい。表現過剰なところがいいし、インプレッションズ・マナーでありながらよりバウンシーで俗っぽいところもいい。インプレッションズは後期になるにつれファンキーなグルーヴを獲得し、そのままカーティスがソロで披露するようなニューソウルの世界に入っていくが、彼らはそうではなく、あくまでバブルガムなダンス・ミュージックとしての完成度を高めていく。要するに何がいいたいかと言えば、R&B好きは絶対に聴くべきだ、と言うことだ。今ライナーノーツを少しずつ翻訳しているが、「ゲット・オン・アップ」のヒットで一躍スターダムに昇っていき、その後の作品は商業的には下降線をたどったようだが、本当にどの作品も負けず劣らず素晴らしい。今のお気に入りは「ハウ・クッド・イット・ビー」。哀愁漂うマイナー・メロディーに、ガッツ溢れる男気グルーヴが腰に来る、最高のダンス・チューンだ。
と、熱を込めてこの作品について書いた割りに、つい最近紹介しているではないか。ちょっと間隔が狭すぎるから、今回はこの盤の紹介は控えよう。その代わりに、インプレッションズのベストを。勿論彼らも大好きだし、グルーヴの点ではエスクァイアズに一歩譲るが、そもそも彼らこそがオリジネーターであり、ジャマイカのスカやロックステディーの誕生に影響を及ぼしたほど革命的なスタイルを生み出したのだ。そしてカーティスによる至高のメロディー。どっちが好きかと言われたら、インプレッションズと答えるだろう。

The Definitive Impressions

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