エヴリバディーズ・ゴット・トゥー・ラーン・サムタイム

まるで予定のない休日の今日。
映画を三本観た。
エターナル・サンシャイン」、「容疑者Xへの献身」、
「タクシー・ドライバー」。
共通点がまるで見当たらない三本だが、どれも十分楽しめた。


エターナル・サンシャイン」は、
ミシェル・ゴンドリーの世界観が濃密に現れていて、
記憶と脳内世界についての話なので、
頭が痛くなる部分もなくはなかったが、
ロマンチックで切ない恋物語として見事に成立していた。
恋愛睡眠のすすめ」よりもずっと好きである。


容疑者xの献身」は、
テレビシリーズが放送されていた時は一度も見たことがなく、
今回が初めてだったのだが、
サスペンス映画としての犯罪トリックにもうならされたが、
この作品はドラマとして本当に素晴らしい。
ラストでは嗚咽してしまった。


「タクシー・ドライバー」は二度目。
最初は学生の時、視聴覚室で見た。
その時の印象ではもっとクレイジーな映画だと思っていたが、
今回改めて観て、
凄くまっとうで分かりやすい映画だという認識に至った。
デニーロ扮するタクシー運転手は、
自らの正義のため、つまり悪しき者を一掃するために、
自らを鍛え、銃刀を携帯し、英雄になろうとするのだが、
それが周りの人々にも「正義」として認知されて終わる、
という筋書きが、
記憶の中ですっかり別の話に摩り替わっていたのだ。
若い頃はもっと馬鹿で屈折していたから、
勝手な思い込みをしていたのかもしれない。
なるほど、これは名作として語り継がれるのも分かる。


映画漬けの一日も、たまにはいいものだ。


音楽はファーサイドの『LABCABINCALIFORNIA』を久しぶりに。
「ランニン」が自分の好きなヒップ・ホップの
ど真ん中であると再認識した。

Labcabincalifornia

Labcabincalifornia