君はまだ帰ってこない

宇都宮二日目。
昼間に家を出て、車で益子に向かう。
その途中で昼ごはん。
タイ風ラーメンを食べさせてくれるという。
が、その店は休みだった。
ショックを受けるも、その近くの別の店に向かってくれた。
そこは「麺らいけん」という、人気ラーメン店。
連休中ということもあってか、待ち人が多い。
だいぶ広い駐車場だが、ほぼ埋まっている。
名前と人数を書く紙に、
駐車場の位置と車のナンバーを書く欄もあった。
つまり、車の中で待機してもいい、という訳だ。
一時間以上待って、ようやく店の中へ。
純塩らーめん大盛り卵のせ、をいただく。
スープが豚・鳥と魚介のだしでかなり個性的な味でうまい。
ちぢれ麺がスープによく絡む。チャーシューも香ばしくて美味しい。
栃木で食べたラーメンでは暫定一位かもしれない。
味もそうだが、店長の態度がとても気持ちよかった。
元気で明るく、
「お待たせして申し訳ありません」
「○○番のお客様、もうすく出ますので」
など、ずっと声を出し続けていた。
接客業の基本の心構えを教えられたような気がした。


それから益子市の陶器市へ行く。
あまりの店の多さに驚いた。露店も沢山出ていた。
お店はみなのどかな雰囲気で、凄くピースフルだった。
ウクレレを弾きながら、
「愛知の瀬戸からやってきました」と自己紹介する
若い陶芸家の方などもいた。
妻が梅干を入れる小さな壷を買った。
僕は白餡入りの大判焼きを買った。


逗子行き最終の湘南新宿ラインに乗って帰る。
着いたのは11時前。
丸2日家を空けていたため、
ドアを開けると猫がみゃーみゃーと泣き続けた。
ここ最近寂しい思いをさせてしまっている。
しかも今回はえさが全くなかったので、
甘えと空腹のアピールを同時に必死にしている彼女。
猫のきもちを考えると、とても胸が痛んだ。


エンケンさんの『満足できるかな』を聴きたくなった。

満足できるかな

満足できるかな