ハーヴェスト

昨日の宣言どおり、今日は3枚のアルバムを聴いた。ヴァンパイア・ウィークエンドもフリート・フォクシーズもとても良かったが、何と言ってもニール・ヤングの『シュガー・マウンテン』が素晴らしかった。リスナー人生最初期に好きになったアーティストだからもう基本のような存在だけれど、最近あまり聴いていなかったこともあるが、改めて深く納得した。68年の弾き語りライブの音源で、いきなり1曲目の「オン・マイ・ウェイ・ホーム」のイントロのカッティングに痺れる。この人は本当にコード進行のセンスが良いと思った。そして元がアコースティックなアレンジの曲よりも、ハードで凝ったアレンジが施された楽曲の方が、このような形で演奏された時の感動が大きい。ラストの「ブロークン・アロウ」は、ギター一本だけで完成しきっている。やはりこの人には余計な装飾はいらないのだ。『アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ』に収録の「バーズ」がこの時点で発表されていて、伴奏がピアノでなくギターだと言うのも貴重だろう(とてもラフな演奏だが)。ジャケットも若いニールのアップで、これがまたいい顔だ。ココリコ遠藤が伝説に挑む時のような、というとたとえが悪いけれど、肝が据わった「らしい」表情の中に、アドレッセンスも感じられる。DVDも付いていたが、すぐに観るのはなんとなくもったいなくて、今日はやめておいた。横浜は開幕三連敗したし、悩みの種も生まれたけれど、今はとても気分が良い。

SUGAR MOUNTAIN(CD+ DVD)

SUGAR MOUNTAIN(CD+ DVD)