14才

昨日三枚のCDを聴いた、と書いたが、一枚忘れていた。それはタイニー・ティム・ウィズ・ブレイヴ・コンボの『ガール』。ロックやポップス、ジャズなどのカバー集なのだが、やはりこの二組のこと、そんじょそこらのとは違う。アレンジが全く変わっている曲(ツェッペリンの「天国への階段」)の奇怪さはもちろん、割と原曲に忠実な(といってもだいぶ変わっているが)表題曲のような曲も、タイニー・ティム氏が歌っているだけで心が脱臼させられる。特にこの曲はコーラスが素晴らしい。サビの「アー、ガール」の後ろで「ガール、ガール、ガール」と明るいようなさびしげなような微妙なニュアンスで入るそれは、ジョン・レノンが聴いたらきっと大笑いしただろう。他の曲もどれも好きだ。ブレイヴ・コンボの天才ぶりにも改めて感嘆するしかない。安田謙一さんの「ピントがずれる音」の冒頭近くで登場するくらいだから、その素晴らしさは折り紙つきだったのだ。もっと早く気づくべきだったなあ。

Girl

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