青春はいちどだけ

休日の今日は丸一日家にいた。昼ごろ起き出し、VODで「天才マックスの世界」と「ディボース・ショー」を観る。「天才〜」は前から観たかった映画で、期待通り最高の作品だった。他人事とは思えないほど自意識過剰な高校生が、初恋の女性教師を振り向かせようと一心不乱に駆けずり回る、という青春コメディーなのだが、恋のライバルが高校に多額の寄付をする自動車工場の社長(ビル・マーレー)で、二人のやり取りが妙におかしかった。この人は二枚目気取りの三枚目を演じさせると右に出るものはいないだろう。最後はハッピーエンドで嬉しかったし、監督独特のとぼけた味わいも堪能できた。「ディボース・ショー」はコーエン兄弟作で、ジョージ・クルーニー主演の離婚太りをテーマにしたこれまたコメディー。敏腕離婚弁護士と離婚で財産をせしめようとする策略家の美女(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)の対決の中に、どんでん返しがあったり、すかしなしの人生訓が語られたりして、やはり一筋縄ではいかない作品で、最後まで楽しめた。ところどころ「?」という部分や無理が感じられる場所もあったが、何となくわざとそうしているような気もして、結局ケチがつけられない。これらニ作のような素晴らしい映画を観ると、映画監督に敬意を表さずにいられない。映画と言う表現に今どうしようもなく魅かれているのだ。
オー・ブラザー!」のサントラも昨日ワゴンセールで買ったのだが、そういえばあれもジョージ・クルーニーが主演だった。ノーマン・ブレイク(TFCの人ではない)による「ユー・アー・マイ・サンシャイン」のブルーグラス・バージョンは多幸感に溢れた名演だ。

オー・ブラザー! オリジナル・サウンドトラック

オー・ブラザー! オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: サントラ,エミルー・ハリス,サラ,ザ・コックス・ファミリー,ジョン・ハートフォード,ラルフ・スタンレー,ずぶ濡れボーイズ,フェアフィールド・フォー,スタンレー・ブラザーズ,ジェイムス・カーター&ザ・プリズナーズ,ハリー・マックリントック
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
  • 発売日: 2001/08/29
  • メディア: CD
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