灰色の階段

本日小雨そぼ降り底冷えのする中、住宅ローン控除申請のため税務署へ行った。道中のBGMはYMO坂本龍一選曲の2枚組ベストである。だいぶ前に買ったものの通して聴くのは初めて。本当に素晴らしい曲ばかり。テクノだけどぬくもりがあるし、テクノだけど肉がある。それはドラムが人力だからというだけでなく、旋律が全く無機質ではないからだ。「ライディーン」は最高なロック・ナンバーだし、再結成後の「ポケットに虹がいっぱい」も名曲だと思う。
横浜駅構内にある行政センターで住民票をとり、それから京急杉田駅へ。杉田商店街を抜けて交差点を渡り、シーサイドライン杉田駅から幸浦駅に向かう。降りて徒歩7分、やっとのことで横浜南税務署に着いた。
中ではパソコンで申請書を作成するコーナーがあり、そこで係員に指示されながら入力していく。途中まではとんとん拍子だったのだが、家屋と土地の購入金額を入れるところまで来て、「今日は売買契約書はお持ちですよね。」と尋ねられ、思わず狼狽する。事前に電話で持参する書類を確認したときにはそんなことは一言も言われていなかったので、その通り伝えると、若い女性の係員も動揺してしまい、そこで完全に立ち往生。こんな面倒くさいところにまた来るのは嫌だったので、その場で不動産屋に電話して、必要事項を調べてもらえるよう頼んでみる。折り返し電話する、と言われたものの、もうすぐ閉館時間の5時だ。周りのパソコンの電源は次々に落とされ、役員の人たちがそわそわしだすのが分かる。自分がひどく迷惑をかけているような気がして申し訳ない気持ちになるが、いや、こちらに落ち度はなかったんだから、と開き直ろうと努める。そうしていると見かねた年長の係員さんが、「購入総額が分かればそれで上手くやってみましょう」と言って突破口を見出してくれ、とても安心した。内心少しパニック状態だったのである。いつも些細なことにどきどきする性格でかつアドリブが利かないので、心がぐしゃぐしゃになるのだ。結局その後不動産屋の方から電話で教えていただき事なきを得たのだが、もうしばらく税務署には来ないぞ、と心に誓ったのだった(といっても来年からは会社がやってくれるらしいが)。
同じルートを逆にたどって帰る途中、杉田にあるショッピング・ビルの中のツタヤに寄って、ワックワックリズムバンドとジョー・チンダオのCDを各500円で購入。上大岡でもゲームショップでエルヴィス・コステロとプリンス、そして古内東子を買った。今月はちょっと買いすぎ、と毎月言っている気がするが、しばらくは控えよう。ジョー・チンダオは澤野工房から出ている映画歌曲集で、「シネマ・パラディソ・メドレー」目当てで買ったが、本当に素晴らしい演奏で、早速誰かに聴かせたい。単に僕がこの曲と映画が大好きなだけかもしれないが。
なんだか取り留めのない文章になった、と思ったがいつものことだった。今日はやっぱりYMOでいこう。

UC YMO [Ultimate Collection of Yellow Magic Orchestra] (通常盤)

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