赤い電車

毎日1枚ずつCDを紹介しているが、これを一年続けたら365枚になる。そんなに薦めたい作品が、果たして自分の中にはあるのだろうか。そう思うと、一度紹介した物を再度取り上げてもいいのではないか、それだけ愛情を持っているということでもあるし。自分で決めたルールは、自分でこそ変えられる訳で、再紹介、アリにします(何の宣言なのか)。ですから、先だってわりと力を入れて推薦したゾンビーズの『オデッセイ&オラクル』を、去年の年末に一度紹介していた事に気づいた人も、今日以降は文句を言わないでください。でもCDの紹介という縛りはもう少し続きます(他のジャンルに関しては全くの無知だから、紹介しようにも出来ないのだが)。
1月に入り寒い日が続く中、今日の午前中はわりと日差しが暖かくいい気持ちだった。駅まで歩きと小走りで移動して、電車の中でi-podを聴き始める。カセットコンロスの「やけに長い一日」が流れ出し、その穏やかで優しいメロディーと演奏に、しばし本を裏返しにしてぼおっとする。ワダマコトさんの書く歌詞はとてもシンプルで、とてもハミングしやすいので、思わず道端でくちずさみたくなってしまって困るが、昼間の京浜急行の各駅停車の電車内で、気づかないうちに ♪やけに長い一日 きみのいない♪ と小さい声で歌っていても、きっとそれほどヘンな光景ではないはずだ(変かな)。

パラボラ

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