You want me to want you

台風13号が接近中。
今年は例年より台風や雷雨が多い気がするのだが、どうなのだろう。


台風、といえば、はっぴいえんどの名曲「颱風」。
トニー・ジョー・ホワイトの曲を下敷きにした、大瀧流スワンプ・グルーヴ。
それをカバーした布谷文夫の「颱風18号」はもっと土っぽい。
オリジナル・ラヴがライブでカバーしてたらしいが、聴いてみたかった。


トニー・ジョー・ホワイト、といえば、僕には「雨のジョージア」。
この曲を大学の授業で聴いたときは驚いた。ブルース音楽の歴史学、みたいな授業で。
先生は「これはかなり最近の白人の曲で、本流とは違うけれど・・・」と言いながら、
わりと嬉しそうだったのを覚えている。
その授業はたしかリロイ・ジョーンズの「ブルースの歴史」をテキストとして使ってた。
英米文学科なもので、もちろん原書。
友人の松木君が、日本語訳を買って来てくれた。
大学で受けた講義で、思い出深いものの一つだ。


ジョーンズ、といえば、今はやっぱりエドガー・ジョーンズ・ジョーンズ。
彼との出会いはタワーレコードのフリーペーパー「バウンス」のレビュー。
ジャケットのフェイク・ジャズっぽい雰囲気(グラハム・パーカーっぽくもある)と、
「絶対サンプリングだと思ったら生演奏だった」とか、
「ソウル・R&B・ブルーズ・ジャズの要素が濃厚な」などの批評にピン、と来て、
彼のキャリアは(ステアーズは名前だけ知ってた)気にせずに、ファーストソロを購入。
これにもう、ぶっ飛ばされた。
1曲目から、50年代の音源と聴きまごうような音質。
以前ビートバンドをやっていたとは思えないジャズベースの渋い楽曲、
そしてあの、スクリーミング・ジェイ・ホーキンスのようなダミ声。
聴き勧めていくと、単なる懐古趣味ではなくて、
彼なりの「ディスカヴァー・アメリカ」のようなコンセプトが見える。
二枚目は少しジャズ色が後退して、よりポップになった印象。
宅録によるエドガー・ジョーンズ&ヒズ・フレンズ名義の最新アルバムも、
マニーマークの初期を思わせ、よりイギリスっぽくしたようで、素敵だった。
とにかくここ最近で、こんなに入れあげたアーティストはいない。
ライブは残念ながら未見なのだが(スクービーとの対バン観たかった)、
エドガーのDJイベントには行った。
普通にバースペースで客と談笑してたけれど、話かけられなかった。
DJでは、マニアックな曲と大ネタを織り交ぜていて、
意外に最近っぽい、というか音が新しい曲もかけてて興味深かった。
覚えているのは、曲頭でかならず一言コメント言って、はにかんでうつむくこと。
妻と行ったので遅くまではいられなかったが、見に行って良かった。


長々書いたけれど、それもこれも、ネットのみで販売してるエドガーのライブ音源を、
最近メールで申し込んだのに、音沙汰がなくて気になっているのです。
windbellのスタッフの方、これを読んでたら教えてください。
あのCDはもう入手できないのですか。


ということで、今日の紹介ディスクは勿論これらです。

風街ろまん

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[rakuten:murauchi-dvd:11492137:detail]
ELEVEN GRAFFITI

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Best of Tony Joe White

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More Than You've Ever Had

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Gettin' A Little Help...From The Joneses

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ザ・マスクド・マローダー

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