アウト・オブ・アワ・ヘア

猫の毛が生え変わりの時期らしく、家中に抜けた気が舞い散っている。キーボードの上も毛だらけである。
僕の髪は太く直毛で量が多いので、周りからは将来薄毛で悩む事はないだろうと思われているようだが、実は少し前から気になっている。
明らかに前頭部の地肌が前よりはっきりと見えるのだ。
多感な十代前半の頃に、美容師さんがこう言った。
「髪が太くて直毛で毛の量が多い人で、髭が濃くて固い人は、将来ハゲやすいみたいですよ」
それ以来、実はその言葉が頭の片隅にぼんやりと残っていた。
結婚して生活が少し変わったせいか、体型が少し変わったし、精神的な部分にも変化があったと思う。
そして、頭皮にもその影響があったのだろうか。
今のところ誰に聞いても、「そんなに目立たない」といわれるのだが、それが本心かどうかも疑ってしまう自分がいる。
まだ対策を全く練っていないのだが、家の献立に海藻類が以前より増えて来たら、そろそろカロ○ンアポ○カを検討しようと考えている。
薄毛といえば、今輝いているのは、芸人ではブラマヨ小杉、ミュージシャンではファットボーイ・スリムことノーマン・クックだろう。
彼の手がけた作品で一番好きなのは、コーナーショップ「ブリムフル・オブ・アーシャ」のリミックスかもしれない(http://www.youtube.com/watch?v=nSi1d7F6bgo&NR=1)。
ほぼBPMをただ速くしただけ、という潔さは、真にその楽曲への理解がなければ出来ないだろう。そしてそれが最高の「解釈」であると、そのバージョンを聴いた誰もが思うに違いない。
コーネリアスが「今夜はブギー・バッグ」のリミックスとして、小沢健二のパートを全て小山田圭吾が歌う、というただのカラオケ・バージョンというのがあったが、それに似ている気がしないでもない(決して偽悪的であったり批判的な解釈ではないと思う)。
結果が全英一位なのだから、リミックス・キングと言わざるを得ないだろう。
頭の格好も素敵だ。ああいう風にならなってもいいが、決定的に頭蓋骨の形が違うのだった。

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