ベースボール・クレイジー

WBC、日本決勝進出実にめでたい。投手も野手も誰もが素晴らしい。ソフトバンクの川崎選手はとても端正で甘いルックスの割りにコメントが熱くて、思わず松岡修造とダブらせてしまったが、侍ジャパンという名前に最もふさわしい選手の一人だと思った。侍、というより、昔の若い軍人のイメージかも知れない。凛として、モスグリーンの軍服に短剣を持って立っている姿を想像してしまう。熱い人は側にいると多少うっとおしさを感じるけれど、こういう大舞台ではクールな人よりずっと頼もしいし応援したくなる。日本の選手の中では川崎選手とイチロー選手にその「熱さ」を最も感じる。イチロー選手は不振のようだが(本人もそれを気にしているようだ)、彼がいなければここまで来れなかったに違いない。メジャーで活躍しながらも、日本の野球の凄さを誰よりも世界に知らしめようとしているイチロー選手がいてこそ、寄せ集めのチーム(これは仕方がない)が一つにまとまるのだと思う。今日ニュースで「アメリカと日本はずっと対等だと思っているから、勝っても特別な感慨はない」という意味のことをイチロー選手は言っていたが、原監督のアメリカを意識した今日の試合後の記者会見でのコメントよりずっとカッコいいし、やはり熱い人だと改めて思った。明日の韓国戦、イチローの第一打席に俄然注目したいと思う。
野球の歌で一番好きなのは「若き星たちよ」(横浜ベイスターズ公式応援歌)だ、というのは嘘で、ユニコーンの「デーゲーム」。手島おさむさんの書いたインド風の旋律を持ったレイジーなスローバラード。シングルでは坂上二郎が歌っていた。「大迷惑」のすぐ後この曲をシングルカットしたのを見て、ユニコーンの底知れないオリジナリティーに感嘆した。「大迷惑」の後に「おかしな二人」が出ていたら、きっとそれほど注目しなかっただろう。という意味でもエポックな1枚。特番でくるり岸田がこの歌を歌っていたのを聴いて、ユニコーンくるりに与えた影響の大きさを感じた。出来れば「開店休業」も歌って欲しかったが。

服部

服部