真夜中のダンスホール

昨日はミュージシャンの友人のつてで、ニュー・マスターサウンズの渋谷クラブクアトロのライブにギリギリで入れてもらって観た。二部構成で三時間。とてもいいライブだった。完璧な演奏と遊び心に溢れたステージ。どこまでもハッピーなヴァイヴに包まれていて、ジャズ・ファンクという熱い音楽を奏でているのにもかかわらず、メンバーも観ている僕らも笑顔を絶やすことがなかった。名曲「ナーヴァス」(超ロング・バージョンで、最初と中盤に四つ打ちのスペイシーなジャムを演奏していて、それがとても新鮮で良い曲だった)の、ホーンのフレーズをメンバーが全員で「パッパラッパラー」と歌う姿が最高に好きだった。万国共通でホーンの擬音は「パッパラッパラー」なんだなあ。その後メンバーの楽屋にも入れてもらえて(何も話せなかったけど)、最高の一日。ありがとう松木君、そして交渉してくださった岡本さん。今日の2枚のCDは、NMSにちなんでファンキーなものを。スクービー・ドゥー『パラサイティック・ガール』と、コモン『ファインディング・フォーエヴァー』。スクービーは常に前作の完成度を塗り替えて最新作が最高傑作であり続けているが、今作も堂々の第一位。さらに「東大卒のバカボンのパパ」化が進んでいて、「ファンキー」の枠を押し広げた重要作。そしてコモン。オールド・スクールの伝統を引き継いだバックトラックの完成度の高さと、コモンの強い決意を感じさせるラップ。とにかく曲が良い。これを僕は00年代型ニュー・ソウルの名作だと思う。

パラサイティック・ガール

パラサイティック・ガール

Finding Forever

Finding Forever