あれかしの歌

昨日のことから。


横浜中央図書館へ出かける。
先週は休みだったが、今週はしっかり開いていた。
五階建てでとてもきれいな図書館。地下もあり、オーディオフロアのようだ。未確認。
五階の文化・芸術フロアの「音楽」の棚へ。わりと通な品揃え。
「ブリザ・ブラジレイロ」や「はっぴいえんどBOOK」、
bounce刊行のニュー・オーリンズ本まで。
新刊本屋で見かけても手が出なかった本が、図書館で借りられるとは。
でも本当に読みたいのは、結局所有したくなるのだが。


そこではストーン・ローゼズのバイオ本を借りる。
セカンドアルバム発表時から、つまりだいぶ後の方から読み始める。
解散まで読めば満足だ。
ドラムのレニは、やはりクリエイティヴな理由で脱退したのか。残念。
それより驚いたのは、ギターのジョン・スクワイアがコカイン中毒で、
それが原因の被害妄想から脱退に発展したようだ、との記述である。
本当に好きなバンドだった。一部でこき下ろされていたセカンドも好きだった。
ライヴに行ったし、クラブのオールナイト・イベントへも行った。
今はあまり聴くこともないけれど、同時代のバンドにあそこまで熱狂的に肩入れすることは、
もうないだろう。


一階では、妻が見つけてくれた「ナイルさんのカレー天国」を借りる。
家に帰り読んでみて、それがかつてブルータスで連載していた、
割と好きなページだったことに気づいた。
そのわりに、いまのところ読んだ記憶がある回はひとつもない。
イラストがリリー・フランキーで、それも記憶になかった。
本当は読んでなかったのか。まあいいや。
内容は、正直イマイチ。でも全部読むだろう。


晩御飯は桜木町ワシントンホテル内の「フライデイズ」。
どでかい「ジャック・ダニエルズ・バーガー」と、
名前忘れたけどタコスみたいなのを食べる。腹いっぱい。
ジャック・ダニエルズ・ソースは甘辛くてそんなにストライクではなかったが、
ハンバーグが旨く、トータルではプラスかな。ポテトはすごく美味しい。
タコスみたいな料理もグッド。クリームチーズたっぷりつけて食べた。


帰りに桜木町駅前で、以前から気になっていた「伝説のチーズケーキ」を購入。
普通のとブルーベリー。濃厚。意外に、というか、ブルーベリーの方が好きだった。



ということで、今日は出勤日。仕事のことはパス。


最近ipodのシャッフルで、Guiroの曲がよく出てくる。
各曲のクオリティーの高さは半端ではない。
キリンジと比較されることがあると思うが、
彼らはキリンジのように根にロックがないような気がする。
でも、AORやシティー・ポップと呼ばれるジャンルにも括るのが憚られる。
うーん、今度もう少し深く聞き込んで分析してみたい。
細野晴臣テイストの「ハッシャバイ」を聴くにつけ、
こんなグループは今までいなかったと思う。
明らかに僕ら世代の音楽だ。
渋谷系を潜り抜けて、その後アイデンティティを求めて彷徨った同士だ。
ロックが根にない、というのは僕もきっと同じ。
ロックが好きになりたいのだが、心の底では興奮してない、そんな気がするときがある。
彼らはどうだろう。
「ハッシャバイ」の間奏のギターソロも、ハードロックライクなフレーズではあるが、
そこには大いに客観的な、批評的な視線があることに間違いないと思う。
去年発売されたアルバムだが、正直ぜんぜん聴いていなかった。
なぜなら、最初に聴いてあまりに良すぎたから。
でももっと聴き込む事にしよう。
シャッフルだから偶然に身を任すしかないのだが、そのときがきたら、ぐっと深く。



今日はGuiroのことを書こうと思ってた。でもthe miceteethの「07」もすごい。