グッバイ・アンド・ハロー

鹿児島旅行、最終日。
今日は自由行動ということで、妻と二人で天文館へ。
かつては鹿児島市最大の繁華街だったが、
最近では中央駅周辺の開発が進んだせいで、
かつての賑わしさはなくなってしまった、と聞かされていた。
そうは言っても、僕の思い出はそこにあるし、
妻にどうしても本場の「白くま」を食べさせたかったので、
最後に行ってみることにする。


路面電車に乗りたい、という妻のリクエストに答え、
家から少し離れた場所にある停車場から乗っていく。


確かに人はまばらなような気もしたが、
新しい店も沢山出来ていて、それほど寂れた印象はない。


すこしぶらついてお土産などを買い、「むじゃき」に向かう。
巨大な白くま(カキ氷)のオブジェと、
巨大な白熊(クマ)の人形が懐かしい。
二階の喫茶店に入るも、客はゼロ。
確かに少し季節外れだったかもしれない。
ノーマルサイズを頼み、二人で食べる。
それでも食べきれなかった。
しかしこの味。隙間無く練乳がかかり、
贅沢にフルーツなどが入っている。やっぱり美味しい。


母も祖母も昔働いていたという
山形屋(鹿児島にしかない老舗デパート)に寄って、
黒豚ミソなどを買う。これがうまいのである。


二時前におばあちゃんと別れる。
僕らが来たことをとても喜んでくれたし、
僕らを小さくなるまでずっと見送ってくれていた。
妻もその姿に感激し、涙を流していた。
ありがとう、また来ます。


帰ると8時半。
扉を開けると、猫が待ちかねたように体を摺り寄せてきた。
ペットシッターさんに二日お願いしていたが、
やはり少し寂しかったようだ。
お留守番ありがとう。君へのお土産を忘れてしまったよ。
ごめん。


鹿児島でも中古盤屋を覗いてしまった。
フリッパーズの『シングルス』、ズート16、
黒船レディーと銀星楽団の3枚を購入。3枚で1000円だった。
いいね、鹿児島。
かえって早速「フレンズ・アゲイン」を聴いた。
今確実にこの音がジャストである。

シングルズ

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