スマイル・プリーズ

現在自身のレーベルのホームページで、小西康陽さんが「200枚のCDを聴く。」という連載をしている。不定期で毎回2枚ずつ紹介して、一冊の本にまとめるのだそう(少し違うかも)。今まで10枚ほど紹介されているのだが、僕が持っているのは2枚だけ。小西さんがいろいろな所で勧めておられるCDは、従順に購入してきたつもりだが、やはり小西さん、アナログだけでなくCDの情報量も半端ではない。ちなみに今まで紹介されたCDの中で特に欲しく思ったのはジョルジ・ベンの「マシュケナダ」収録のアルバム。ブラジル熱が続いているので。マシュケナダ、といえばセルジオ・メンデス。彼が最近ウィル・アイ・アムと組んで出した『タイムレス』というアルバムの冒頭1曲目が「マシュケナダ」のヒップホップ・ヴァージョンで、大ヒットしたので多くの人に知られていると思うが、そのアルバムで白眉なのはジョン・レジェンド客演・作曲の「プリーズ・ベイビー・ドント」。まるでスティーヴィーの『ファースト・フィナーレ』に収録されていそうなメロウ・ソウル・ブラジル風味。スティーヴィー本人も別の曲に参加しているけれど、それよりも良い。それに、ジョンのどの曲よりも好きである。意外にアルバムを持っていても聴いていない人が多そうな気がするので、今すぐ棚から出して聴いてみて欲しい。買って聴かせてくれた妻に感謝。

Timeless (Dig)

Timeless (Dig)